「挫折した経験を教えてください」
似たような質問として、「これまで一番つらかったことは何ですか?」というものがあります。
これらは定番なのでしっかり回答を用意しておく必要があります。
質問の意図
この質問で面接官が知りたいのは、主に次のことです。
- どんなことを挫折と感じるのか?
- 挫折を乗り越え、挫折から学びを得ているか?
- 精神的忍耐力はあるか?
仕事では、どれだけ時間をかけても、どれだけ努力しても結果がでないこともあります。さらに上司やクライアントから心ない言葉を浴びせられることもあります。
仕事で挫折した時、その挫折から立ち直ることができるか、挫折から学びさらに成長することができるか。面接官はこれらを判断したいのです。
回答のポイント
答えるべきことは次の3つです。
- 乗り超えた挫折経験を語る
- 挫折した理由を語る
- その挫折をどのように乗り越え、何を学んだのかを語る
当然ですが、乗り越えた挫折を語るようにしましょう。「あの時の挫折を今でもひきずっています」などという回答は、印象が悪いです。
また企業は、経験を分析し学びを得られる人、つまり、PDCAサイクルを回せる人が好きです。
挫折した理由を自分のなりに分析していること、挫折から学びを得ていることは、その能力をアピールするのにとても良い材料です。挫折を分析し、学びを得ていることは、忘れずに絶対に語るべきです。
そうすれば、面接官も「困難があってもしっかり乗り越え、自ら成長している人みたいだ、入社後もしっかりやってくれるだろう」とポジティブなイメージを持つでしょう。
回答例
学生最後の試合だったので、何か結果を残したいと思い、練習時間やトレーニングの時間をそれまでの倍に増やしました。それでも1回戦負けしてしまい、努力がまったく報われなかったことに挫折しました。
しかし振り返ると、自分の弱点は何か、自分の得意なことは何か、勝つために何が必要か、といったことを何も考えないまま、ただ練習時間を増やせばいいと思っていたことに気づきました。
それ以降、何か目標を決めた時は、それを達成するために今、足りないものは何か、それを満たすために何をするべきかを事前にしっかり考えるようにしています。