なぜ就職するのか?
なぜ就職しなければいけないのか?
これから就活を始める方、就活真っ最中の方のなかにはこのような疑問を持っている方もいるでしょう。
就活という今後の人生を決める大きなイベントであっても、目的や理由がわからないとやる気もでません。就活そのものに疑問を持つのは当然です。
「なぜ就職するのか?」「就職しなければいけないのか?」
この疑問に対する明確な答えは存在しません。
“人それぞれ”としか言いようがありません。
身も蓋もない結論ですが、就職する理由に明確な答えはないのです。
就職する理由は人それぞれ
就職する理由は人それぞれであり、正解というのもはありません。お金を稼ぐ手段を得るために就職する人、やることがないからとりあえず就職する人、夢や目標があって就職する人など様々です。
どれも正解であり、そこに優劣はありません。
みんなそうしているから就活する
お金のため、目標のためなど、明確な理由を持って就職する人はほとんどいないでしょう。多くの大学生は、みんなそうしているから、就職するのです。
日本人の大半は大学を卒業すると就職します。就職するのが多数派であり、就職しないのは少数派です。
就職しない少数派の人は、少し変わった人、落ちこぼれ、社会不適合者とみなされることがあります。そんなふうにみられたくないから、多くの人はとりあえず就職活動を始めるのです。
就職しなくてもいい
「なぜ就職するのか?」
深く考えた結果、就職する理由もその必要性もないなら、無理に就職する必要はありません。「勤労の義務」という言葉がありますが、ニートになったからといって逮捕されるわけではありません。
生活できるなら無理に就職せず、ニートでもフリーターでもいいのです。それが間違った生き方ということはありません。就職しない人生が自分にとってベストなら、それでいいのです。
情報を収集して慎重に決断する
就職するか、就職しないか、どちらを選択するにしても、しっかり情報を集めておくようにしましょう。
なんとなく働きたくないから就職しない、というのでは後悔します。
働く理由がないなら無理に就職する必要はありません。しかし生きていくにはお金が必要です。人の助けも必要です。働かずにそれらを補えるのかどうか、情報を集めて慎重に考えるようにしましょう。
例えばどうやって生活費を稼ぐのか? 親からもらう場合、親が亡くなったらどうするのか?
アルバイトや派遣社員で稼ぐ場合でも、病気やケガなど大きな出費がある時に対応できるのか?
このように色々な人生パターンをしっかり検証し、それでも生きていけるかどうか考えるようにしましょう。
※一般的には、就職したほうがメリットが多いといえます。どんなメリットがあるかについては、以下の記事で解説しています。

新卒で就職するメリット
就職した場合と就職しない場合、どちらがいいのかを判断をするうえで、新卒で就職するメリットを知っておくべきです。
新卒採用しかしない企業に入社できる可能性がある
大手企業のなかには、人員補充を新卒採用でしか行わない企業があります。中途採用をしないので、新卒採用を逃した場合、入社できない企業があるのです。
厳密には、役員や幹部候補を中途で採用することがあるのですが、その枠を狙って転職するためには卓越したスキルと経験、実績が必要です。新卒を逃すと正社員で入社するのが困難になるのです。
このように新卒だけで人員補充をするタイプは、有名大企業に多くあります。大企業を希望するなら新卒の時に就活をしておいた方がいいでしょう。
同期を作れる
新卒の場合、同じ年に内定をもらった人は、4月に一斉入社することになります。そこから個々の部署に配属されるまで、数か月~1年、一緒に研修を受け、業務をこなしていくことになるので、自然と絆は深まります。
将来的にはライバルになる相手でもあるのですが、会社での同期は大学の友人に匹敵するぐらいの仲になる場合もあります。
そういった仲の人を作れるのは新卒入社だけです。
既卒で就職する場合や転職して中途で入社する場合は、内定後の即入社が一般的です。入社する時期はバラバラですし、年齢もバラバラです。新卒入社の同期のように、仲が良くなることはないのです。
充実した研修を受けられる
新卒で入社した場合、たいてい新人研修を受ける異なります。数か月から1年程度研修を受けて、ビジネスマナーや業務の知識などを学んでから実務に携わります。
時間とお金のかかった、充実の研修を受けられるのは、意外と新卒だけです。
中途入社の場合は入社したその日から仕事を任されるのが一般的です。また既卒で入社する場合は、短期の研修か、仕事をしながら覚えていくのが一般的です。
就職するなら楽しい、つらくない仕事がいい
就職するという決断をした場合、どうせ働くならより楽しく、辛くない仕事に就きたいものです。
どんな仕事に就けば一生続けられるのか、楽しいのか、つらくないのか、しっかり見極めるようにしましょう。
就職する決断をしたのであれば、「就職する理由・目的」を自分なりに見つけたはずです。その理由に沿って、就職先を選ぶのです。
例えば、残業や休日出勤が少ない仕事がいいのであれば、どの業界、企業ならそれを実現できるかをしっかり考えるようにしましょう。
よく企業の知名度や企業規模で就職先を選んでしまいますが、それでは就職後に苦労するだけです。有名企業の名刺を持ったところで幸せになれるわけではありません。
電通に就職しても、激務に耐えられず心が折れてしまっては、幸せとは言えないのです。企業規模や企業の知名度だけで就職先を選ぶ人は、将来を予測できない、頭の悪い人です。
企業の名前や規模にとらわれるのではなく、
どんな仕事・企業に就職し、どんな生活を送ることが自分にとって幸せなのか?
これをしっかり考えたうえで、就職先を決めるようにしましょう。どうせ就職するなら……。