「就活に失敗したら人生終わり」
そんな考えを持ち就活に、失敗することに恐怖を抱いている人もいるのではないでしょうか。
もしくはすでに失敗し「人生終わった」などと思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、就活に失敗したところで人生が終わることは決してありません。
何をもって「就活に失敗した」と考えるかは人に違うと思いますが、おそらく「志望企業から内定をもらえなかった」「就職先が決まらなかった」のいずれかだと思います。
ここでは、この2つのパターンについて、就活が失敗しても人生終わりではない理由を解説します。
志望企業に就職できなくても人生終わらない
志望企業から内定をもらえず興味のない企業に、入社することになったとしても人生は終わりません。
なぜなら学生時代に志望していた企業が、自分に合っている企業・仕事で、一生勤められる企業であるとは限らないからです。
60%の人が転職している
リクルートの調査によると最初に入社した企業で一生勤め続ける人の割合は37%だそうです。約40%の人が1つの会社に一生勤めるのです。
逆に、60%の人は一度は転職を経験しているのです。
転職するということは、その会社に不満があっからです。60%の人は会社選びに失敗しているわけです。
では働く人の60%の人生が終わってしまっているのでしょうか? そんなことはないでしょう。そもそも会社選びで失敗したぐらいで人生が終わってしまう程、人生は簡単にできていません。
新卒の3割が3年以内に辞めている
ご存知の人もいると思いますが、新卒で入社した人の3割が3年以内に1社目を退職しています。
3年以内に退職、というのは明らかに会社選びで失敗しているわけです。そして、この3割の人の人生が終わってしまうのかといえばそうではないでしょう。
合わない会社に、さっさと見切りをつけて転職した人たちです。いい会社に出会え、素晴らしい人生を送っている人もいるはずです。
新卒で志望企業に入社できないなら転職すればいい
転職することは何も恥ずるべきことではありません。また一部の優秀な人だけがする特別なものでもありません。
前述のとおり、約60%の人が生涯で一度は転職を経験しています。
また時代が進むにつれ、どんどん転職は一般的になっています。1社目を3年以内に辞めた第二新卒に対する需要も高まっているので、短期で退職しても転職先はいくらでもあります。
新卒で志望企業に入社できなくても、その後、志望企業・業界・職種に転職するチャンスはいくらでもあるのです。
どうしても入社したい企業があるなら、入社してスキルと経験を積んで、志望企業に転職すればいいのです。
また実際、社会人を経験してみたら、志望していた企業が実は、それほど魅力的ではないことが分かるかもしれません。もっといい選択肢が見つかるかもしれません。
ダメ元で入社した企業が実は、自分に合っている素晴らしい企業の可能性もあります。
就職できなくても人生終わりではない
「どこから内定をもらえず卒業式を迎えてしまった」
最悪のシナリオであり、一番恐れている結末なのではないでしょうか。「既卒になったら人生終わり」といわれることもあるので、「本当に人生が終わってしまう」と不安になるのも無理はありません。
しかし就職できずに既卒になっても、人生終わり、ではありません。
既卒になっても正社員として就職できる
第二新卒を欲しがる企業が増えているように、既卒を欲しがる企業も増えています。
例えば、新卒採用で十分な人数を採用できなかった企業が既卒採用を実施することがあるのです。
また、新卒採用は行わず、中途採用しかしない企業が「業務経験がなくても若手を採用したい」という場合、既卒採用を実施します。
就活サイトに掲載されている企業は全体でいえば少数派であり、ほとんどの企業は基本的に新卒採用を行いません。そのような企業にとって既卒や第二新卒は、若手需要を満たしてくれる大切な存在なのです。
何がいいたいかというと、新卒で就職先が決まらず既卒になっても「若手だから」という理由で、雇ってくれる企業はいくらでもあるのです。
既卒向けの就職支援サービスがある
既卒の正社員就職を無料でサポートしてくれるサービスが最近ではとても充実しています。
例えば、就職Shopや
第二新卒エージェントNEOのようなサービスです。
これらのサービスでは、就職コンサルタントが一対一で、面接対策をしてくれたり、企業に推薦状を書いてくれたり内定を獲得するためのサポートをしてくれます。
また既卒が入社しやすい優良企業を紹介してくれるので、高確率で正社員就職できます。
紹介したほかにも、たくさんの既卒向け就職支援サービスがあるので、新卒で就職できず、既卒になったからといって人生終わり、ではないのです。
就活が成功かどうかは入社して数年経たないと分からない
そもそも、就活が成功かどうかは、実際に入社し、数年働いてみないと分かりません。
誰もがうらやむ有名大企業から内定をもらえて「就活は成功した」と思っても、セクハラ、パワハラ、休日出勤、サービス残業の最悪な労働条件で、自殺に追い込まれてしまうような人生は、とても成功とはいえませんよね。
その企業が本当に合っているのか、その仕事が本当に合っているのかは、実際に入社し、数年経たないと分からないのです。
1社目なんてギャンブルだ
本当に合っている企業を見極め、就職するのは簡単なことではありません。
企業は基本的にネガティブな情報を隠し、ポジティブな情報しか公開しません。会社説明会に行けば、「業績が伸びている」「業界NO.1の技術」「自由な社風」などポジティブな言葉であふれています。
某大手広告会社の説明会で「わが社はブラック企業です」と語られることがあるでしょうか。そんなことは絶対にありません。
このように企業を選ぶうえで大切な情報が圧倒的に不足している状況で、就活生は自分に合っている会社を選ばなければいけないのです。当然、「この会社が自分には合っている」という予測が外れることもあります。むしろ予測が外れることのほうが多いでしょう。
実際、6割の人が一度は転職を経験しているのですから。
1社目はギャンブルのようなものです。志望企業から内定をもらったからといって成功とはいえませんし、興味のない企業からしか内定をもらえなくても失敗とはいえないのです。
就活で人生が終わるほど、人生は単純ではない
就活に失敗して人生が終わってしまうのであれば、これまで多くの人の人生が終わっています。
志望企業に入社できなくても、内定をもらえなくても、金持ちになる方法はいくらでもあります。大企業に入社する方法はいくらでもあります。理想の結婚相手を見つける方法はいくらでもあります。
志望企業に入社できてもその後の生き方で次第で、転落する可能性はいくらでもあります。志望企業に入社できなくても、内定をもらえなくてもその後、挽回することはいくらでも可能です。
就活がどうなったからといって人生にはそれほど影響はありません。就活なんてその程度の些細なイベントなのです。
就活をたいそう大きなイベントだと捉え、「就活が失敗したら人生終わり」と考えてしまうその思考こそ、「終わっている」といってもいいでしょう。