「どうせなら好きなこと、興味のあることを仕事にしたい」と望む一方で、「好きなことを仕事にするのは良くない」という意見があります。
好きなことを仕事にするべきか、好き嫌いは置いておいて労働条件や給与などを優先して仕事を選ぶべきか?
このような悩みを抱えている人もいるとでしょう。
「好きなことを仕事にするべきか、するべきではないか?」この正解は人によって違います。実際に働いてみないと判断できません。
そのためとりあえず好きな仕事に就職して、それが合っているかどうか、実際に確かめることをおすすめします。
好きなことを仕事にすべきか否かは人によって違う
好きなことを仕事にして幸せな人生を送っている人がいます。一方で、好きなことを仕事にしたけど満足のいく人生を送れていない人がいます。
同じ企業、職種の中でも、その仕事が好きで満足している人と、そうでない人がいるのです。
例えば、テレビ番組の制作会社。番組制作の仕事はご存じの通り、残業、休日出勤、徹夜が当たり前です。就職する前から誰もが知っていることです。
このような労働条件に自ら飛び込むということは、「労働条件はどうであれ、自分が好きな映像制作、テレビの仕事に携わりたい」という思いがあるからです。
テレビ番組の制作会社に就職している人は、ほぼすべての人がテレビや映像制作が好きな人ということになります。
しかし、番組制作の仕事は離職率が高い職種の一つでもあります。もちろん「忙しいけど好きな仕事ができて満足」という人もいますが、「好きだけでは仕事は続けられない」といって辞めていく人もたくさんいるのです。
何が言いたいかというと、好きなことを仕事にするべきかどうかは、人それぞれ違うということです。
好きなことを仕事にして幸せになれる人もいれば、好きなことを仕事にしても幸せになれない人もいる、ということです。
ネットや本の意見が自分に当てはまるとは限らない
ネットや本では「好きなことを仕事にするべき」という意見と「好きなことを仕事にするべきではない」という意見の両方があります。
個人の体験をもとにした意見や論理的な意見など様々であり、どちらも正しいのですが、すべてが自分に当てはまるとは限りません。
尊敬する著名人が「好きなことを仕事にするな!」と主張していても、自分には当てはまらない可能性があるのです。
スティーブジョブズが言おうが、孫正義が言おうが関係ありません。
悩んだら、とりあえず好きな仕事に挑戦してみる
好きなことを仕事にするべきか、それとも好きな隅に置いて、労働条件や向き不向きで選ぶべきか?
この正解は人によって違います。そして正解を見つけるためには、挑戦してみるしかありません。
まずは好きな仕事に挑戦しましょう。
仕事は人生の3分の1を費やすものです。どうせなら好きでもない仕事よりも、好きな仕事にまずは挑戦です。実際に好きな仕事に就いてみれば、好きな仕事に就くことが正解か不正解かが分かります。
もし不正解だったら転職すればいいのです。転職する時は、好き嫌いよりも、労働条件や向き不向きで選べばいいのです。
正解は自分の中だけにあります。ネットや本の情報に振り回されるのではなく、とりあえず挑戦して何が自分にとって正しいのか、幸せなことなのかを確かめましょう。
おわりに:筆者の体験談
筆者は、新卒の時にまったく興味のない業界、業種、仕事に就職しました。つまり、好きなことを仕事にしなかったわけです。
それで失敗しました。仕事があまりにもつまらなくて半年で退職したのです。
「次は好きなことを仕事にしよう」と考え、興味のあったインターネット・ゲーム関係の会社に転職しました。
仕事内容だけでなく、企業規模や社風の自分が望んでいた通りの会社で、そこでの仕事はとても満足できるものでした。このように筆者の場合は、好きなことを仕事にして満足のいく仕事に就くことができたのです。
すべての人が、好きなことを仕事にして満足できるわけではないでしょう。しかし実際に働いてみないことには、好きなことを仕事にするべきか否かは判断できません。
「とりあえず好きな仕事に就いてみる。合わなかったら転職」と考えて就活を進めてください。