どんな資格を持っていれば就活で有利になるのか?
「内定を得るのに役立つ資格が存在するなら取得したい」と考えるのは自然なことです。
しかしこと就活で有利になる資格はほとんどありません。
資格取得に時間を割くぐらいなら、自己PRのネタ作りでもするべきです。
就活で有利な資格はほとんどない
就活で有利な資格がまったくないというわけではありません。
例えば、TOEIC900点ならその英語力を評価してもらえるでしょう。簿記1級、公認会計士などのレベルの高い資格であれば、それを取得した目的と一緒にアピールすることで、評価アップに繋がります。
しかし、それ以外の、2、3ヶ月の勉強で取得できる資格は評価の対象になりません。ExcelやWordの資格のなんてもってのほか。できて当たり前です。
企業は欲しいのは仕事ができる人
なぜ、企業は資格を重視していないのか?
その理由は、資格があるからといって仕事ができるとは限らないから、です。
企業が求めているのはあくまで、仕事ができる人、会社の売上に貢献してくれる人です。しかし資格は、その分野の知識があることの証明にはなりますが、仕事ができることの証明にはなりません。
そもそも資格が、仕事ができることの証明になるのであれば、2回も3回も面接なんてしないでしょう。
ほとんどの資格は、社会人になってからでも取得できます。会社からすれば仕事に必要な資格は、入社してから取得してくれればいいのです。
例えば、不動産の売買には宅建という資格が必要で、不動産系の企業に入社すると宅建を取得するように命じられます。しかしあくまで入社後の話で、就活時は宅建を取得しているかはまったく見られていません。
もし資格が就活で有利になるなら、みんな取得している
仮に、就活で有利になる魔法のような資格があるとしたら、先輩や学校のキャリアセンターは「絶対にこの資格だけは取っておけ」と教えてくれるはずです。
就活本やネットの情報サイトでも、「確実に有利になる資格」として紹介してくれるはずです。周りの就活生もこぞってその資格を取得しているでしょう。
しかしそういったことは一切ありません。
就活本を見ても資格に関して解説されているのは、せいぜい2ページ程度です。どの本を見ても「資格があるからといって有利になるとは限らない」と解説されています。
先輩や学校のキャリアセンターに関しても、自己分析、ES、面接などの話題が中心で、資格の話をすることはありません。
これらのことは資格が、就活において重要ではないことを証明しています。就活で有利になる魔法のような資格は、確実に存在しないのです。
就活のために資格を取るのは時間の無駄
就活で有利になる資格は存在しません。ならば就活のために資格を取得するのは無意味ということになります。
就活のために資格の勉強をする時間があるなら、自己PRを考えたり、業界研究をしたり内定のためになることに時間を使うべきです。
そもそも資格は、就活のアピール材料にするために存在しているわけではありません。就活の点数稼ぎ、必勝アイテムのように捉えるのは完全に間違っています。