「5年後、10年後の目標を教えてください」
「5年後、10年後、どんな社会人になりたいですか?」
キャリアプランや社会人目標を問う質問であり、聞かれる可能性が高いので必ず準備しておく必要があります。
質問の意図
この質問の意図は主に以下の3つです。
- 5年後、10年後のビジョンを具体的に描けているか
- 5年後、10年後のビジョンをどうすれば実現できるかをしっかり考えられているか
- その会社で働くイメージを具体的に持っているか
企業が求めているのは、自分でしっかり目標を立て、どうすれば目標を達成できるのかを分析し、達成に向けて切磋琢磨できる人を求めています。
その姿勢を確認するために、5年後、10年後について質問するのです。つまりPDCAサイクルを回せる人かどうかを見ているわけです。
その他、「その会社で働くイメージを具体的に持っているか?」も判断しています。
これは企業側が「志望度が高いなら企業研究を入念にし、働くイメージもしっかり持っているはずだ」と考えているからです。
回答のポイント
具体性のない回答、受け身な回答はNG
「色々な仕事を経験してゼネラリストになりたいと思います」
「配属先された部署で頑張ります」
という趣旨の回答では、目標が具体的でないと判断されます。
また「言われた仕事だけをやります」と言っているようにも聞こえるので、印象が良くありません。受け身な姿勢だと判断されるからです。
「起業したいです」は要注意
「起業したいです」という回答も注意しなければいけません。
「起業したい」という回答は、「御社を踏み台にします」「いずれは辞めます」と断言しているわけであり、企業としては聞いていて気持ちのいいものではありません。
ベンチャー企業のなかには、起業家精神を持った人を好む企業もあり、そういった企業では、「起業します」をポジティブに捉えてくれる場合があります。
しかし大半の企業では、「起業したい」というキャリアプランは評価されない可能性が高いので注意しましょう。
どんな部署でどんな仕事をしたいのかを明確に答える
そのために入社後は、とにかく数をこなしお客様を知ること、商品知識を深めること、効率的に売る方法の勉強をすること、これらを重点的に行いと考えています」
- どこの部署でどうなっていたいのか?
- そのために何が必要なのか?
- どうやって目標を実現されるのか?
といったことを具体的に答えれば、将来のビジョンをしっかり描けていること、働くイメージを持っていることをアピールできます。
「そんなに仕事は甘くないですよ」などと返されたら、「申しわけございません。勉強不足でした。帰りましたら、しっかり勉強し理解を深めたいと思います」と謝罪しましょう。
謝罪しておけば、「しっかり自分の非を認められる謙虚な人だ」という印象を与えることができ、次の面接にも呼んでもらえるかもしれません。
5年目、10年目の社員を調べておく
その企業の5年目、10年目の社員がどのような仕事をしているのか、どのようなポジションに就いているのかを、調べておきましょう。
たとえば「10年後には役員になりたいです」などと突拍子もない回答をしてしまうと「企業研究がまったくできていない」と判断されるからです。
目標は大きい方がいいですが、実現可能な目標でなければいけません。
どの程度の目標が実現可能であるかを把握するためには、その企業の5年目、10年目の社員を調べておけばいいのです。
採用サイトやパンフレットで紹介されている社員をチェックしておく、OBOG訪問で話を聞くなどして、調べるようにしましょう。