面接官は優秀で応募してきた学生の能力を正確に見抜くプロだ、と思っている就活生もいると思います。
しかし実際は、面接官はそれほど優秀ではなく、人の能力を見抜くプロでもありません。
年上であろうが、社会人であろうが自分と同じ人間です。
面接官は好感度だけで合否を決めている
普通、就職面接では、受験者の人柄や業務をこなす能力、学識、コミュニケーションの円滑さ、それらの総合的なバランス……などなどを見ている、ということになっています。
残念ながら、それはすべて噓、もしくは勘違いです。面接官にそんな能力はありません。
面接する人は、単に好感度だけで合否を決めています。
実際にその人が有能かどうか、とは関係なしに、「どれぐらい好感度を与える人間か」によって面接の結果は決まるのです。
それは私の経験上の結論であり、心理学者や社会学者による実験の結論でもあります。
新卒で入社した社員のうち3割が3年以内に辞めるというデータがありますが、すべての面接官が応募者の能力や適性を正しく判断できるならこのようなミスマッチもないはずです。
社内の人を見抜くプロを面接官として起用しているように思えますが、
実際は単なる人事部、各部署の部長などが、他の仕事の合間に面接官をしている程度です。
面接官としての教育を受けてはいるものの人を見抜くプロなどではありません。
もちろん面接官の中には応募者の適性や能力を客観的に正しく判断できる人もいるかもしれませんが、大半は好感度だけで合否を決めてしまうような面接官でしょう。
面接官といっても普通の社会人であり、普通の人間です。
仕事が終われば居酒屋で仕事、会社の愚痴を、家に変えれば家族に煙たがられ、日曜日の夕方には「明日から仕事か……めんどくせー」などとぼやきながらテレビを見ている。
電車の中で見かけるそんなさえない社会人が面接官をしている場合もあるのです。
好感度だけで面接はどうにかなる
応募者の能力や適性を正確に、客観的に判断する能力は、面接官にはありません。結局のところ「単に好感度だけで合否を決めている」のです。
であるならば好感度さえよければ面接はどうにかなるということです。
では好感度を与えるためにはどうすればいいのか?
具体的な方法としてあげられているのが、ハロー効果を使うことです。
ハロー効果を使って好感度を上げる
人間には、目立つ1つの特徴によって、相手の全体像を想定してしまうという思い込みがあります。逆にいうと、人の評価は際立った、たった1つの特徴で決まってしまうということ。
これが、「ハロー効果」と呼ばれるものです。
「1つの際立った特徴があると、それだけで人の全体的な印象を決めてしまうこと」これがハロー効果です。
例えば、東大卒というだけで仕事もできる優秀な人だと判断してしまったり、英語が堪能というだけで他の能力も高いと判断してしまったり。
その他、太っているというだけで自己管理ができない、だらしないと判断してしまうのもハロー効果の影響です。
結局、人間の判断能力には限界があり様々な能力を総合的に判断することはできないのだそうです。結果として際立った1つの特徴にだけ注目して、全体像を判断してしまう、というより勝手に決めつけてしまうのです。
1つの際立った長所をアピールしてすべての短所を隠す
このハロー効果の実践的な使い方は、「1つの際立った長所をアピールしてすべての短所を隠す」というものです。
誰もが分かる長所をアピールして、短所に目がいかないようにするのです。
例えば英語が堪能なら英語力をアピールします。TOEICのスコアや留学経験をアピールするのではなく、英語で自己紹介などをしてしまうのです。これだけでかなり印象的であり好感度も上がるはずです。
その他、第一印象や話し方も大切です。知的で論理的な話し方ができれば、話の中身が薄っぺらでも頭が良さそうに見えるものです。
また、ハキハキしゃべるだけでコミュニケーション力があるように見えることもあります。
このように1つのポジティブな特徴だけを前面に押し出すことも好感的です。
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面接で悩みがあるならプロに相談する
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