内定を取るために必ず受けることになる面接。
ひとくちに面接といっても以下のように様々な形式があります。
- 個人面接
- 集団面接
- グループディスカッション
- ディベート
- プレゼン面接
また企業によって、どの形式で面接するかも異なります。
ここでは各面接形式の特徴や注意点を紹介します。
個人面接
- 学生1人、面接官1人~数人の面接
- 回答に矛盾がないか根掘り葉掘り質問される
- 限られた時間のなかで簡潔にアピールすることが重要
学生1人、面接官1人から数人の面接形式です。
面接の時間は、15分の場合や40分程度の場合など様々です。
一次面接が個別の場合は15分程度である場合がほとんどで、自己PRや志望動機のような基本的な質問を受けるだけです。ここではいかに簡潔に自分をアピールするかが重要です。
また、2次面接、3次面接、最終面接が個別面接である場合は、40分ほど時間が設けられています。
ここでは、志望動機や自己PRなど基本的な質問を受けるのはもちろんのこと、回答した内容に対してさらに掘り下げた質問を受けることになります。回答に矛盾がないか根掘り葉掘り聞かれるので、しっかり対策をしておく必要があります。
集団面接
- 学生3人~5人、面接官数人の面接
- 一次面接のような初期の段階で行われる
- ダラダラしゃべって他の人の時間を奪わない
- 人の話もしっかり聞く姿勢を見せる
- どれだけ好印象を残せるかが重要
学生3人~5人が同時に面接する形式です。面接官も数人同席します。集団面接では、面接官からの質問に対して、学生が順番に回答していきます。
一次面接のような初期の段階で行われることがほとんどです。
集団面接では、重要なのは「どれだけ好印象を残せるか」です。1つの集団で1人通過させると決まっている場合もあり、同じ集団のなかで最も好印象を残せないと、次の面接には進めません。
ただし、目立とうとして奇抜な回答をしてしまうと、墓穴を掘ってしまう可能性があります。余計なリスクは負わない方が得策です。他の人と回答がかぶっても、自分なりの表現ではっきり話せば、しっかり印象を残すことができます。
また、他の人の話にも関心を持って聞く姿勢が大切です。
グループディスカッション
- テーマを与えられ、数人の学生同士で議論する
- 意見の内容、話し方、聞く姿勢などが見られている
- 議論の勝ち負けは関係ない
- 人の話もしっかり聞く姿勢を見せる
「グルディス」とも略されます。グループディスカッションは、企業から与えられたテーマに対して数人の学生が議論し、結論をだし、その過程をみて採否を決める形式です。
採用側は、意見の内容や話し方、グループでの役割などを見ます。
発言が多ければ評価が上がるというわけではありません。また議論の勝ち負け、リーダーを務めたかどうかなども、関係ありません。
大切なのは、自分の役割を理解し、議論を円滑に進めることです。
ディベート
- テーマに、立場を設定され、学生同士で討論をする形式
- 時事問題や社会に関する広い知識とコミュニケーション力が問われる
- 論理的な主張、反論された時の冷静な対応などが重要
企業側から設定されたテーマに対して、立場を決めさせ、以下に自分の主張が正しいかを討論する形式です。
例えば、屋内全面禁煙に対して、賛成派、反対派に分かれて、討論します。討論の過程を見て企業側が採否を決めるのです。
テーマは事前に知らされるわけではないので、まったく知識のないテーマだと苦労します。ディベートでは、自分の主張を論理的に述べ、相手に納得させたり、相手の矛盾を突いたり、反論された時の対応などが見られています。
プレゼン面接
- 事前に与えられたテーマを面接官にプレゼンする形式
- 商品や企画の提案、自分のアピールなど、テーマは様々
- 論理的説明力、説得力、表現力など幅広いコミュニケーション力が問われる
事前に与えられたテーマについて、学生が面接官に対しプレゼンテーションをする形式です。
学生1人に対して数人の面接官が対応します。プレゼンのテーマは企業によって様々で、企画を提案したり、新商品の売り込みをしたりするような実務的なテーマから、自分の特技を売り込むようなテーマなどがあります。
プレゼン面接では、論理的に説明すること、自分の意見を他人にどう伝え、受け入れてもらうか、などコミュニケーション能力が問われます。伝える内容ももちろん大切ですが、話し方、身振り手振り、表情など、幅広く対策をしておく必要があります。