「学生時代に力を入れたこと」は高確率で聞かれる質問です。
この質問におけるポイントは以下の3つです。
- 企業がしりたいのは、経験から学んだこと・問題解決のための思考力をもっているか?
- エピソードから何を学んだのか、それをどう活かすのかを話す
- 派手な実績は必要ないので、自分自身が学んだ、自分だけのエピソードを率直に話す
「何を学んだのか?」「それを仕事にどう活かすか?」を語る
「アルバイトを頑張った」「ボランティアを頑張った」など、単に経験したことを語るだけでは、評価してもらえません。
面接官は、学生時代の経験・学びを聞くことで、仕事をしっかりこなせる能力があるか、入社後に活躍できるポテンシャルはあるか、
つまり、「問題解決のための思考力をもっているかどうか」を知りたいのです。
「○○を頑張った」だけでは、いい評価を得ることはできません。
学生時代に経験したことから「何を考え、どんな学びを得たのか?」「それを仕事でどのように活かすのか?」を論理的に話すことが大切です。
話すエピソードについては、エントリシートと同じ内容で問題ないでしょう。
エントリシートが通過しているということは、書いた内容が認められるということです。わざわざエントリシートと別の回答をする必要はありません。
ただし、ダラダラ長くならないように、1分程度で話せるようにまとめましょう。
派手な実績がなくてもいい
サークルでリーダーを務めてイベントを成功させた、100人規模のイベントを成功させた、など派手な実績を語る必要はありません。エピソードをねつ造する必要もないのです。
そもそも、リーダーばかり、自己主張が強いやつばかりでは、企業はうまくいきません。
企業はいろんな人材を求めており、たとえ地味な人でも、学生時代に派手なエピソードがくても、仕事を正確にこなしてくれる人であれば、採用されます。
大切なのは、経験から何を学んだのか、それを仕事でどう活かすか、です。
アルバイトでも、サークルでも、勉強でも何でもいいので、「経験から何を学んだのか、それを仕事でどう活かすか?」を論理的に話せるように準備しておきましょう。
失敗した・結果がでなかったエピソードでもいい
「学生時代に力を入れたこと」のエピソードは、評価された、前代未聞の結果をだした、など成功体験である必要はありません。
「○○を頑張ったけど、うまいくいかなった」
「頑張ったけど、いい結果はでなかった」
というエピソードでも問題ないのです。
大切なのは、その失敗から何を学んだのか、どんな反省をしたのかです。
「○○が悪かったのが失敗の原因だと思っている。次回はこのように改善したい」といったように、経験を自分なり分析し、成長していることがアピールできれば、しっかり評価してもらえるはずです。
回答例
どうにか信用を回復したいと思い、常に5分前行動を心掛け、自分や他の人が注意を受けたことをメモにまとめ、嫌がって誰もやらなかった仕事を積極的にやるようにしました。
それから3か月後、マネージャーから「もう一回チャンスを与えてやる」と言われた時、信用を取り戻すことの難しさと、努力をすれば評価してもらえることもあると学びました。
類似の質問
学生生活について教えてください
「学生時代に力を入れたこと」と似たような質問として「学生生活について教えてください」というものがあります。
この質問は、面接の最初に応募者をリラックスさせる目的で聞かれるもので、能力や性格を見極めようという意図があるわけではありません。
だからといって、「勉強とアルバイトの思い出しかありません」と、ざっくりとした回答や、時系列で学生生活を話すだけでは、面接官の印象に残りません。
「こんなテーマを持って学生生活を送ってきた」といった話や、自分の性格、ひととなりがわかるような具体的な話を伝えましょう。
学生時代に最も努力したことは何ですか?
質問の意図としては「学生時代に力を入れたこと」と同じです。努力した経験から学んだこと、仕事で生かせることなどを回答すれば問題ありません。
ただし、出だしは「私が最も努力したことは……」にします。その後に、用意してきた「学生時代に力を入れたこと」を話せば問題ないでしょう。
学生時代で最も思い出に残ることはなんですか?
質問の意図としては「学生時代に力を入れたこと」と同じですが、どんな思い出かを明確にして、それがなぜ思い出に残っているのか、その理由を明確に伝えるようにしましょう。
「こんな経験をしたことが思い出に残っている」
「この思い出から○○ということを学ぶことができた」もしくは「○○という結果を残すことができた」
このような流れで話せば問題ないでしょう。