新卒採用の面接では何が見られているのか?
面接でチェックされているのは主に以下の6つのことです。
- 企業文化に合うか
- 自社を本当に志望しているか
- ストレス耐性はあるか
- 言葉づかい、マナー、第一印象はどうか
- どのような実績、経験を持っているか
- 問題を解決するための論理的思考力を持っているか
つまり、この6つ要素が備わっていると判断した学生を、企業は採用するのです。
ここでは、6つの要素について、なぜそれが必要とされるのかを具体的に解説します。
ポイント1:企業文化に合うか?
体育会系で上下関係が厳しい企業、和気あいあいとした企業、成果を重視する企業、努力や過程を重視する企業など、企業によってその雰囲気や価値観が異なります。
それがいわゆる企業文化というもので、面接では、学生が自社の企業文化に合うかどうかがみられます。
ただし、「私は○○な性格なので、御社の企業文化に合っています」と述べたところで、面接官が「うちには合わなそう」と判断すればそれまでです。
企業文化については、アピールが難しいだけでなく、面接官個人の判断に左右される部分があるので、対策しづらい要素でもあります。
またどれだけ能力が高くても、「自社に合わない」と判断されれば、その時点で不採用になることもあります。
もっとも有効な対策は、企業文化に合わない企業は受けないことでしょう。
成果主義に魅力を感じるのであれば、年功序列が強く残る企業は受けない、体育会系の雰囲気が嫌いならな、そのような企業は受けない。
といったように、自分の価値観に合わない企業は受けないことがもっとも有効な対策でしょう。
OB・OG訪問、会社訪問、口コミサイトで企業文化を調べる
OB・OG訪問で、実際に働いている社員に接したり、企業訪問で職場を生でみたりすれば、企業文化についてなんとなく理解できるはずです。
また、「キャリコネ」「Vorkers」などの口コミサイトも企業文化を知るうえで参考になります。
たとえば、「結果をだすとすぐに出世できる会社」「中間管理職が多く、なかなか出世できない会社」「根回しが大変な会社」といったように、元社員によるリアルな口コミを閲覧できます。
ポイント2:自社を本当に志望しているか?
志望度が低い、志望していない人を採用してもすぐに辞めてしまう可能性があります。
企業としては、お金をかけて採用する以上、長く働いてもらう必要があるので、「自社を本当に志望しているか」はとても重要です。
志望動機で語るべき2つのこと
面接の志望動機で語るべきことは、主につぎの2つです。
- その企業でなければいけない理由
- 自分が貢献できることと、その根拠
当然、他の企業でも通用するような志望動機をはなしても、面接官のこころを射止めることはできません。
また、「採用したい」と思ってもらうためには、自分がその会社の利益に貢献できる人材であることを、それを裏付ける根拠とともにはなす必要があります。
たとえば、「アルバイト経験で培った○○という能力があります。この能力は御社での仕事に役立ちます。だから私は御社に貢献できます」といったようにエピソードを交えてはなすのです。
ポイント3:ストレス耐性はあるか?
顧客や上司から理不尽な対応をうけるのは日常茶飯事です。
また、毎日朝から電車にのり、夜まで仕事をしなければいけません。必要であれば、残業、休日出勤もしなければいけません。
これらのストレスに耐えられるかどうかは、採用するうえで重要です。
ストレス耐性があるかどうかは、圧迫面接をしたり、わざと答えづらい質問をしたりして判断します。
「アルバイトばかりで勉強はあまりしていないようですね」「その志望動機だったら別の会社でもいいんじゃないですか?」といったような質問をするのです。
このような質問に対して、落ち込んだり、動揺したり、イラッとするそぶりを見せてしまうと「ストレス耐性なし」と判断されてしまいます。
どんな質問をうけても冷静に、ポジティブに対応することが大切です。
ポイント4:第一印象、言葉づかい、マナーはどうか?
第一印象が悪いと、その後、どれだけ面接の内容が良くても不採用になることがあります。
それだけ最初に受ける印象は強烈なのです。挨拶で「この学生はだめかも」と面接官が判断してしまうと、その後の話は、耳に入ってこないのです。
第一印象とはつまるところ、言葉づかい、マナーです。その他、表情や立ち振る舞いです。
この点については、就活本でしっかり学んでおくこと、模擬面接をして第三者にアドバイスをもらうのがおすすめです。
「マイナビ新卒紹介」「リクナビ就職エージェント」などの就職エージェントを使うと、就活のプロが模擬面接をしてくれます。不安がある方は利用してみましょう。
ポイント5:どのような実績、経験を持っているか?
学生時代に頑張ったことを必ず聞かれるのは、実績や経験を確認するためです。
企業は、実績や経験を確認することで、自社の仕事ができるだけの能力があるか、活躍してくれそうな人材かどうかを判断します。
ここでは、単純に、学生時代のエピソードから自分の強みや能力などをアピールすれば、問題ないでしょう。
アピールした能力や強みが、その企業にとって必要なものであれば、採用してもらえます。
逆にその能力、強みは必要ない、自社のレベルに至っていないと判断されれば、不採用になります。その時は縁がなかったと諦めて、つぎの面接に備えましょう。
ポイント6:問題を解決するための論理的思考力を持っているか?
仕事とは、つまるところ問題解決です。
顧客が抱えている問題を解決するのはもちろんのこと、自社が抱える問題を解決することも仕事です。
魅力的なプレゼンの資料を作らなければいけない、プリンターの紙がない、仕事の進め方が分からない、など小さなものも問題です。
仕事は、小さな問題の連続と、時々ある大きな問題でできています。
そこで必要となる能力が問題を解決する力です。
問題の原因や解決策を論理的に考えることができるかどうかは重要な能力なのです。
企業は、学生時代に頑張ったこと、失敗した経験、成功した経験などを質問するのは、問題を論理的に解決する能力があるかどうかを確認するためです。
具体的なエピソードから、問題・課題をどのように解決したのか、解決したことによって何を得たのか、どのように反省したのかをアピールすれば問題ないでしょう。
※参考
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