「グルディス」とも略されるグループディスカッションは、大企業では面接の一形式として実施されることがよくあります。大企業に就職を目指すなら避けては通れない選考です。
ここではグループディスカッションの内容、見られているポイント、通過するためのポイントについてまとめて解説します。
グループディスカッションとは?
グループディスカッションとは、企業側から与えられたテーマに対して、学生5人~8人が話し合い、制限時間内に結論を導き出すタイプの選考形式です。
ディスカッションの制限時間は30分~60分程度です。
テーマはあらかじめ決められている場合もありますが、学生同士で決める場合もあります。
司会や進行役、書記は学生が行い、面接官はディスカッションの様子を観察します。グループディスカッション終了後、出した結論に対して質疑応答や別途面接を行う場合もあります。
- 無人島に1つだけ持っていくとしたら何か?
- 経営者に必要な資質とは?
- 理想の社会とは?
- 働く意味とは?
- 女性の社会進出を進めるためには?
- 就職率NO.1の会社を作るためには?
グループディスカッションでは何が見られているのか?
グループディスカッションでは、主に以下の二つが見られています。
- 協調性はあるか?
- 論理性、発想力、知識があるか?(発言から)
仕事では、与えられた課題をチームで、効率的に解決することが求められます。
グループディスカッションではそんな仕事を想定した選考形式です。チームで共通の課題を解決する際の、協調性や仲間力といったものが見られているのです。
具体的には、課題を解決するために周囲と協力できるか、自分の役割を理解し真っ当できるか、課題解決のためにどれだけ貢献できるか、などです。
その他、グループディスカッションでの発言の内容も見られています。論理的な発言ができているか、発想力はあるか、時事問題や社会問題に対する知識はあるか、論点を見失った発言をしていなか、といったことです。
グループディスカッションでは、どんな結論が出たかはそれほど重視されていません。学生一人一人がどんな発言、振る舞いをしたかが重視されているのです。
グループディスカッションを通過するために意識したいこと
グループ全員の内定を目指す
グループディスカッションでは協調性が重視されます。
目立とうと思って自分の意見ばかり主張したり、他人の意見を無視したりすれば、当然、「協調性なし」とみなされます。
他人をサポートし、議論を円滑に進めること。グループ全員で協力し、全員で内定を目指す、という姿勢で取り組むことが大切です。
自分に合ったポジションで貢献する
司会が有利と考えて、無理に司会を行う必要はありません。慣れていないのに出しゃばって司会をすれば「自分の能力や性格を把握できていない」という評価を下されます。
大切なのは、自分に合ったポジションで議論に貢献することです。
司会ではなくても、論点がずれた時に「テーマは○○なので話しを戻しましょう」と提案したり、周りが見落としている問題点を指摘したりすることでも評価を得られます。
グループディスカッションでのNG態度
一言も発言しない
まったく知識のないテーマだったり、優秀な学生に囲まれて圧倒されたりして、消極的になってしまうと評価は下がります。
テーマが何だろうが、他の学生がどうでも、積極的に議論に参加するようにしましょう。
自分の意見をころころ変える
もちろん他人の意見を聞いた結果、自分の意見を改めるなら問題はありません。
しかし他の学生の意見に振り回されて、自分の意見をころころ変えるようでは評価は下がります。
人の意見に賛同しているだけ
すでに誰かが述べた意見を繰り返しても議論は発展しません。また「そですよね」「確かに〇〇さんの意見は正しいと思います」といった同意の相づちだけをしているのも問題ありです。
別の視点から反論できる要素はないか考え発言し、よりよい結論にたどり着けるよう協力することが大切です。
他人の意見をからかう
突拍子もない意見、どう考えても間違っている意見を述べる学生がいても、その人をからかったり、頭ごなしに批判したりしてはいけません。
どのような意見であれば、すべて大切な意見です。それを論理的に反論するのではなく「そういうものだから」「気に入らないから」といった姿勢で批判するのは自分の愚かさをアピールしているようなものです。
反対意見があるなら論理的に説明するようにしましょう。
感情的になってしまう
自分の意見を反対されたとき、カチンときてしまい感情的になるのはNGです。
仕事でも気に入らないことがあると感情的になる人だ、と判断されます。