
「エントリーシート不要」といったように、エントリーシートの提出がない企業を見かけることがあります。
面倒なエントリーシートの作成がなくなるので、学生にとってはありがたいことです。
しかし、だからといって何も考えずに応募するのは危険です。
ブラック企業、人気のないキツイ仕事をやらされる企業の可能性もあります。
エントリーシート不要の企業はブラック、もしくは離職率が高い企業の可能性も

ホワイトで知名度も高い企業であれば、自然と学生は応募します。
人気企業は何千、何万という学生が応募してくるので、すべての学生と面接をする時間は到底ありません。
だからエントリーシートを課して、面接する前にふるいにかける必要があります。
しかしエントリーシートによる書類選考がないのは、ふるいにかけるほど、応募者が集まらないということです。
つまり、人気がない企業であると考えられるのです。
問題・後ろめたい事情がある企業の可能性も
人気がないということは、何か問題があるのかもしれないと判断できます。
たとえば離職率が高い、扱っている商品・サービスが悪い、ブラックの噂があるなどの問題があり、人気がない場合も。
エントリーシートの提出がないから楽だと思って、安易に応募するのは危険です。
離職率や事業内容、OB・OG訪問など、しっかり企業研究をして実態をしっかり調べるようにしましょう。
エージェント(人材紹介)やオファー型サイトはESを省略できる場合も
たとえば「キャリアチケット」や「dodaキャンパス
」のようなエージェント(無料の就職支援サービス)では、書類選考がない場合も(書類選考がある場合もある)。
書類選考がない理由は、これらのサービスではキャリアアドバイザーが事前に就活生と面談をします。この面談が書類選考の代わりとなっているからです。
たとえば、面談の結果「A社とB社が合っていそうだ」とエージェントが判断した場合、その学生にA社とB社を紹介します。
合っていない企業やレベルが満たないと判断された企業は紹介してもらえません。
エージェントのような就活サービスでは、キャリアアドバイザーというフィルターを通すことで書類選考がなくなる場合もあるのです。
またオファー型就活サイトでも書類選考がない場合があります。これはオファー型サイトに登録する際に、学歴や学生時代の経験をプロフィールとして登録してあるからです。
企業はそのプロフィールを見て、お眼鏡にかなう学生にだけオファーを送るので書類選考の必要がないのです。サイトによっては書類選考がある場合もあります。
採用ハードルを下げている企業には注意
「エントリーシート不要」以外にも、「やる気があれば採用」「学歴不問」など採用ハードルを下げている企業は注意したほうがいいでしょう。
採用ハードルを下げるのは、採用ハードルを下げないと応募者が集まらないからです。
つまり人気のない企業であり、問題がある企業の可能性があります。
エントリーシート不要でも、優良企業である場合も

エントリーシート不要だからといって、すべてがブラックや、不人気の仕事の企業とは限りません。
なかには、「書類で判断せず、しっかり会って採用する人を決めたい」という誠実な思いからエントリーシートを不要としている場合も。
また、業績が急激に伸びて、「将来を担う若手を大量に採用したい」という企業や、「新規事業を任せる人員を大量に採用したい」という企業の場合もあります。
一概に悪い企業とは判断できないので、やはりしっかり企業研究をすることが大切です。