
エントリーシートを作成するときにはどんなことに気をつければいいのか?
どうすれば通過するエントリーシートになるのか?
そんな疑問を持っている方もいると思います。
ここではエントリーシートを作成するときに絶対に注意したほうがいいことを9つまとめました。
チェックリストにも使用していただければと思います。
すべての項目が自己PRになっているか?
就活は自分の魅力を企業に売り込み、採用してもらうための活動です。どれだけ時間をかけて企業研究や自己分析をしても、自分の魅力を企業に売り込めなければ内定はもらえません。
そのためエントリーシートの志望動機や長所・短所、学生時代に力を入れたことなど、どのような項目でも自己PRを含めて記載することが大切です。
たとえば志望動機で「昔から憧れていたから」というのは何の自己PRにもなっていません。
また、学生時代に力を入れたことで、たんに「こんな経験をしました」と書くだけではまったくアピール不足です。これは単なる自己紹介です。
すべての項目に、自分を採用するメリットを記載する
エントリーシートでは、すべての項目で、「自分を採用することがいかに企業のメリットになるか」を伝えなければいけません。
自分にはどんな能力があるのか、その能力をどう生かすつもりなのか、その能力が会社にどんなメリットをもたらすのか、といったことを意識しながら、エントリーシートを作成するようにしましょう。
すべての項目で志望動機と関連性があるか?
先に、「すべての項目が自己PRだと考えて記載する」といいましたが、同時に「すべての項目で志望動機と関連を持たせる」ことも意識しましょう。
エントリーシートの志望動機を書くスペースは字数の制限があります。
そのスペースだけでは、志望動機を十分に伝えることができません。
かといって簡略化した志望動機では、「企業研究が足りない」「志望度が低い」などと判断される恐れがあります。
そこで志望動機以外の項目でも、志望動機に近い内容を記載するのです。
たとえば自己PRで、「私は何事にも粘り強く取り組みます」と記載した後に、その長所を仕事でどう生かすのかまで書く。
すると志望動機につなげることができます。
「学生時代に力を入れたこと」や「入社してやりたいこと」など色々な項目で、志望度の高さをアピールしましょう。
具体例をしっかり書いているか?
「私はチャレンジ精神が旺盛です」と単にアピールしてもまったく説得力がありません。
説得力を持たせるためには、「サールを盛り上げるために10のイベントを企画・実行しました。だから私はチャレンジ精神が旺盛です」といったように、具体例をあげたほうが説得力があります。
このように、エントリーシートのすべての項目で具体的・体験談を記載することで、説得力のあるアピールができます。つまりエピソードです。
些細なエピソードでもいいから具体的を記載する
具体例・体験談に規模の大小は関係ありません。例えば、「サールのメンバーを10人から100人に増やしました。
だから私はコミュニケーション力があります」と記載した場合、体験談の規模は大きいですが説得力がありません。
メンバーを増やせたのはコミュニケーション力のおかげなのか、単に人脈があったからなのか分からないからです。
具体例・体験談は、アピールしたい能力や性格の根拠となればいいのです。規模の大小は関係ありません。
単なる自慢になっていないか?
就活では自己アピールを重視するあまり、単なる自慢大会になってしまうことがあります。
実態とかけ離れたアピールをしてしまうと、面接でぼろが出てしまう可能性があります。
就活では、自慢よりも謙虚な姿勢が好まれます。
謙虚とは消極性や遠慮などと同一ではなく、自分の体験や信念に自信を持ちつつ、客観的に自分を見つめる姿勢のことです。
例えば、「サークル伝統のイベントで幹事を務めました。とても重要で責任のある仕事でしたが、周りの信頼を集めて成功を収めました」と記載するとも自慢の感があります。
一方「サークル伝統のイベントで幹事を務めました。企画や進行はとても大変でしたが、周りと協力して何かを成し遂げることの楽しさを味わいました」と記載する方が、好感を持てます。
ただし、夢や目標など、未来のことは堂々と語っても問題ありません。未来のことで謙虚になってしまうと、元気がない、草食系などと思われてしまいます。
ただし根拠のない夢物語を語るのではなく、実現可能で根拠のある夢や目標に限ります。これなら少しくらい堂々と語っても問題ないでしょう。
内容に矛盾がないか?
例えば、学生時代に力を入れてことで「私はチャレンジ精神がある」とアピールしたにもかかわらず、短所で「リスクを考えて消極的になってしまうことがある」と書いてしまうようなケースです。
このように内容の矛盾があると、「就活本を丸写ししたのか」「友人に頼んで書いてもらったのか」「自己分析ができていない」などとマイナスの評価を受けてしまいます。
書く内容が多いと、どこにどんなことを書いたのか忘れてしまいがちですが、エントリーシート全体を通して矛盾がないように注意しなければいけません。
たいていは十分に時間をかけて見直しをすれば避けられるミスです。そのためにもエントリーシートは余裕を持って作成するようにしましょう。
簡潔な文章で書かれているか?
ダラダラと長い文章で何がいいたいのか、結論が何のか分からないようなエントリーシートは最後まで読んでもらえません。
簡潔で分かりやすい文書を心がけましょう。
例えば、言いたいことを冒頭に書く、タイトルをつけるなどの方法は有効です。
その他、
- 二重否定を使わない
- 一文一意を意識する
- 接続詞を多用しない
- 人数、売り上げ、期間、時間などは数字を使って具体的に
などを意識しましょう。簡潔、明確がポイントです。
また当然ですが、手書きの場合は、丁寧な字で書くことも忘れないようにしましょう。
誤字・脱字・修正した跡はないか?
誤字・脱字があったり、修正液・修正テープを使った形跡があったりすると、高確率で不採用になります。
どれだけ内容が素晴らしくても。
仕事でも同じようなミスをする、ミスに気づかず仕事を進めてしまう可能性がある、などと判断されるからです。
また【話・話し】【終わり・終り】などの送り仮名や、ら抜き言葉のような言葉づかいにも注意しましょう。
エントリーシートの内容をWordで記載すると、誤字や脱字、用法の間違いなどをチェックすることができます。
漢字や送り仮名は国語辞典やネットで調べて正しく使いようにしましょう。当然、誤字・脱字のチェックも忘れずに。
曖昧な表現、曖昧なカタカナ語を使用していないか?
例えばコミュニケーション力があると記載する学生がたくさんいますが、それが具体的にどんな能力なのか読んだ側は分かりません。
人を笑わせる能力、論理的に話す能力、聞く能力など、これらすべてがコミュニケーション力といえます。
その他、リーダーシップ、思いやり、忍耐力、なども同様です。色んな受け取り方ができます。
言葉のそのもの意味を考えずに使ってしまうと「あんまり考えずに適当に書いたな」と判断されてしまいます。
当然、不採用です。
逆に、言葉づかい、表現に注意していれば、採用側からの印象も良くなります。
曖昧な言葉、カタカナ語、
なにより自分で意味を説明できない言葉は使うべきではありません。
面接を想定した内容になっているか?
志望動機や学生時代に力を入れたこと、長所・短所など、
エントリーシートの設問は面接で聞かれそうな内容ばかりです。
なぜならエントリーシートは面接を先取りした質問だからです。
面接官はエントリーシートを手元に置いて、その内容から質問を考えます。
面接で聞いてほしいことをESに書く
ならばエントリーシートには、面接で聞いてほしいことを書けばいいのです。
「このエピソードについてなら何を質問されても答えられる」
「この内容だったら自分を思い切りアピールできる」
など、自信をもって回答できる話題をエントリーシートに書いておく。
そうすれば、面接も有利に進められます。
ESは自力で作成する
就活本のサンプルを丸写しにしたり、友人に代筆してもらったり、手抜きのエントリーシートを提出する人がいますが、それはおすすめできません。
自分でESを作成しておかないと、面接で突っ込んだ質問をされたとき、回答に詰まるからです。
自分で考えて書いてないのですから、その内容についてつっこまれても、納得のいく回答ができるはずがありません。
ですからエントリーシートは極力自力で作成するようにしましょう。
終わりに:ESは早めに提出する
最後にお伝えしたいのは、「ESは早めに提出しろ」ということです。
ESの提出が早いと、仕事が早い人という印象を持ってもらえます。
また人事部も、募集を開始した最初のうちのほうが余裕があるので、ESをしっかり読んでもらえます。
一方で、ギリギリになるとその時点で不採用になる可能性も。
詳しい内容には以下のページで解説していますが、ESの提出は1日でも早くすべきです。
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