ちょっとした工夫をするだけで、ESのアピール度は大きく変わります。
ここではしっかり読んでもらえる、説得力のあるエントリーシートを完成させるための4つのテクニックを紹介します。
どれも今すぐに実行できる簡単なテクニックですので、エントリーシート提出を控えている方は参考にしていただければと思います。
1行目を工夫して「続きを読みたい」と思わせる
採用担当者は、何千枚ものエントリーシートに目を通さなければいけません。すべてのエントリーシートをしっかり読むのではなく、斜め読みして印象に残ったエントリーシートはしっかり読む、という流れで合否を決めていきます。
何千枚ものエントリーシートがあるなかで、しっかり読んでもらうためには、最初の1行で「続きを読みたい」と思わせることが大切です。
例えば、「学生時代頑張ったこと」の設問で、以下の二つを比べてみてください。
B:営業代行会社で6か月間のアルバイト経験。
AとBであれば、Bの書き出しの方が全体像をイメージでき、「続きを読んでもいいかな」と思えます。
このように1行目を少し工夫するだけで、エントリーシート全体の印象は大きく変わります。
ですます調で始めるのではなく、タイトルをつけるイメージで1行目を書くのがポイントです。
以下に具体例をいくつか記載します。
×:学生時代に頑張ったことはサークル活動です。
○:メンバーで協力し、100サークルの頂点を勝ち取る。
○:サークルの運営方針変更を行った。
○:サークルの合宿責任者として企画・運営を行う。参加率が過去最高に。
数字を使って具体性をアップさせる
「満足度の高いイベントだった」
よりも
「アンケートを行った結果、90%の人が満足度と回答してくれた」
といったように、具体的な数字を記載する方が分かりやすくなります。また、エピソードの信憑性も上がります。
他にも、金額、人数、年数、日数など数字で表現できるものは数字を使うようにしましょう。
「5年間、誰も成し遂げなかった成果を出した」
「2年間、1日も休みまずに……」
「1日、3時間の……」
「10万円の目標に対して、30万円を……」
「1000回にも及ぶ……」
他者からの評価、他者からもらった言葉を書いて説得力をアップさせる
「きみのおかげで売り上げ目標を達成できた、と店長に言ってもらえた」
「人が求めていることを把握する能力がある、とゼミの先生に言われた」
「どんな時でも冷静だ、と周りの人からよく言われる」
このように自分の成果や能力、性格をアピールする場合、他者からの評価を書くと説得力が増します。
特に長所のような性格を伝える場合は、「私は○○だ」と勝手に語るよりも、第三者の視点を入れる方が、読む側も納得できます。
エピソードが偏らないように注意し、ES全体のバランスを取る
例えば、個人で行ったことばかりでチームで行ったことがまったく書かれていないと、「協調性がないのかな?」と疑われてしまいます。
部活の話題ばかりで勉強の話題が書かれていないと、「勉強はまったくしてこなかったのか?」「嫌いなことはやらないタイプなのか?」と疑われてしまいます。
成功体験ばかりで、失敗経験が書いてないと「リスクを取らない人なのか?」「挫折を経験したことがないのか?」と疑われてしまいます。
このように、エントリーシートに書くエピソードに偏りがあると、ネガティブな疑いを持たれます。
エピソードは偏らないように注意しましょう。