圧迫面接とは、面接官が発言や態度で学生を挑発したり、動揺させたりする面接です。
例えば、「アルバイトで売上2位となり表彰されました」というアピールに対して、「それ、自分ですごいと思ってるんですか?」という冷たい反応をするような面接です。
そのほか、学生が答えづらい質問をわざと聞いたり、学生の回答に対して揚げ足をとるような質問をしたり、面接官の一人がわざと寝たふりをしていたり、様々な圧迫方法があります。
このような圧迫面接は、就活をしていれば必ず一度は遭遇するほどよく行われるものです。
ではいったい、どうして圧迫面接は行われるか?
圧迫面接を受けたら、どのように対応するのが正解なのか?
ここでは圧迫面接についてまとめて解説します。
圧迫面接はなぜ行われるのか?
社会人になると、まったく関心を持っていない人に商品のPRをしたり、電話営業を行えば、相手に怒鳴られたり、ガチャ切りされたり、クレームを受けたりします。
社内では、上司から理不尽な依頼をされたり、怒鳴られたり、一日かけて練った企画を30秒で却下されたりすることがあります。
このように社会人になると、理不尽なこと、面倒なことが日常的にあるのです。
面接官は圧迫面接によって、学生にストレス耐性があるかどうか、理不尽な対応や無関心な人を相手にした時の対処の仕方を見ているのです。
圧迫面接の対応方法
冷静で落ち着いた対応をする
圧迫面接を受けた時は、「冷静で落ち着いた対応をする」ことが正解です。
面接官の圧迫に動揺したり、萎縮したり、不機嫌な表情を見せたり、言い返したりすれば、「忍耐力がない」「対応力がない」とみなされてしまいます。
実際、圧迫面接を受けると、手が出そうなほどイラッとすることがあります。しかしここで不機嫌な表情を見せたり、反論したりすれば相手の思うつぼです。
質問を想定して準備しておく
面接で聞かれる質問を100%予測することはできません。しかし圧迫面接で聞かれる質問はたいてい決まっています。その質問に対する回答を事前に用意しておき、本番で質問されても冷静に回答できるようにしておきましょう。
- 本当は別の会社に行きたいんでしょ?
- うちは残業が多いですが大丈夫ですか?
- 当社には向いてないようですね
- もし不採用ならどうしますか?
- あなたのやりたい仕事は他でもできるでしょう
とにかく、圧迫面接を受けても、冷静に対処することが大切です。それまでの面接と同じように明るい表情で、はきはきとしゃべるようにしましょう。
圧迫面接は見込みがある証拠
圧迫面接をされるということは、見込みがあると判断されている証拠です。
見込みのない学生ならわざわざ圧迫面接なんてしません。適当に質問して早々と面接を終わらせてしまえばいいのです。
面接官も悪意があって圧迫面接をしているわけではありません。(時々、本当に性格の悪い面接官がいますが……)
わざわざキャラを作って、学生が嫌がる質問を考えて圧迫面接を行うぐらいですから、ある程度、見込みを感じているのです。
もし圧迫面接を受けたらチャンスだと思って、冷静に、そして的確に対応しましょう。
度を超えた圧迫面接に遭遇したら
相手がお客様でも、会社の上司でも、人格を否定するような発言、名誉を毀損するような発言、差別発言、セクハラなどは許されることではありません。
圧迫面接も同様です。面接だからといって、学生に対してどんな質問・態度をとってもいいわけではありません。
「これはさすがに許せない!」という発言・言動をするような面接官がいる場合は、言い返しても、その場で退出してもいいのです。(くれぐれも手は出さないように。先に手を出したら負けになります。)
もちろん、反論したり、途中で退出したりすれば、不採用になるでしょう。
間違いなく不採用になりますが、圧迫面接だからといってモラルの欠けた言動をするような、非常識な社員が働いている会社に行く必要はないでしょう。
非常識な社員を雇っているような問題のある会社です。「間違って入社しなくてよかった」と思って、別の企業の面接準備を始めましょう。