特技についての質問は聞かれる可能性が高いので、しっかり答えられるように準備しておくべきです。
特技から面接官が知りたいのは、人間性や価値観、人間として深みです。
自分の人としても深みをアピールするためにも、熱を持って語れる特技を伝えるようにしましょう。
逆に浅い話しかできない特技の話題や、「特技はありません」といった回答はNGです。
それでは具体的に解説にしていきます。
質問の意図
まず、特技を聞くことで面接官が確認したいのは以下のようなことです。
- どんな人柄、性格なのか?
- どんなことに打ち込んできたのか?
- 興味、関心の幅はどれぐらいなのか?
- 物事に打ち込める人なのか?
採用側は、何にも打ち込んでこなかった人よりも、何かに一生懸命取り組み、成功体験や失敗経験、学びを得ている人のほうが人間としての深みがあり、仕事でも活躍してくれるのではないか、と考えているわけです。
そこで特技を質問し、人間として経験・知識の幅、深みを判断するのです。
回答のポイント
まず、仕事に関連する特技を話す必要はありません。熱く語れる、面白みを深いレベルで語れる特技の話をすれば問題ないでしょう。
大切なのは、自分の人間性をしっかりアピールできる特技を話すことです。それがスポーツであっても、習い事であっても、学業であってもまとまった話ができる話題であれば、面接官も納得してくれます。
また単に「特技はこれです」と回答するのでは説得力がありません。相手に特技だと分かってもらうためにエピソードや、特技に対する取り組みなども話すようにしましょう。
「特技はありません」はNG
せっかくの自己PRの機会ですので、「特技はありません」と拒否するには印象が悪いです。
また「コミュニケーション力がない」「色んなことに挑戦してこなかった受け身な人」などネガティブな印象を持たれます。
特技といっても、何か資格がなければいけない、実績がなければいけないということはありません。他の人よりも打ち込んできたこと、他の人よりも自然にできてしまうことなどでいいのです。
特技や趣味についての質問は、高確率で聞かれます。どんな時でもしっかり回答できるように、事前に準備しておくべきです。
嘘、浅い特技はNG
浅くしかかかわっていない特技やウケを狙ってまったく経験したことがない特技を話すのはおすすめできません。
例えば「私の特技はフランス語を話せることです」と話した場合、「では、フランス語を話してみてください」と返される可能性があります。
曖昧な特技はNG
「コミュニケーション力があることです」
「忍耐力があることです」
「体力があることです」
「発想力があること」
など、意味が曖昧な言葉を使うのはNGです。
例えば、コミュニケーション力といっても、それが説得力なのか、会話を続ける能力なのか、聞く力なのか、まったく判断できません。そこに考えが及ばず「コミュニケーション力がある」と言ってしまう時点で、コミュニケーション力がないことをアピールしているようなものです。
体力や忍耐力に関しても、マラソンが強いのか、2日間寝ずにいられるのか、まったく分かりません。
このような曖昧な言葉を面接で使ってしまうと、「準備不足」「自己分析ができていない」「コミュニケーション力がない」など悪い印象を持たれてしまいます。
特技に限らず、面接全体を通して曖昧な言葉を使うのは絶対にNGです。
回答例
この特技が自分に身についたのは、価値観や意見が合わない人でも、必ず自分より優れた点や、何か学べることがあるという意識を持って人と接しているからだと思っています。