「学生時代もっとも頑張ったことはなんですか?」という質問は定番のものです。
その一方で、「学生時代に2番目に頑張ったことなんですか?」という変化球の質問もあります。
この質問における
- 面接官の質問の意図
- 通過するための回答のポイント
- 回答例
を紹介します。
面接官の質問の意図
- 1番目に頑張ったことの信憑性や接点があるかどうかを確かめたい
- 2番目に頑張ったことをどんな視点、価値観で話すかを確かめたい
「頑張ったこと」とはつまり、その人が苦労したこと、興味・関心をもって注力していたことです。
「頑張ったこと」を聞くことで、その人がどんなことに対して苦労を感じるのか、どんなことに関心をもつのか、といった価値観がわかります。
1番目に頑張ったことが本当にその学生の経験であるならば(ウソのエピソードではないなら)、
2番目に頑張ったことのなかにも、1番目に頑張ったことと共通する価値観や考え方があるはだ、と面接官は考えているのです。
だからこそわざわざ2番目に頑張ったことを質問するのです。
たとえば1番目に頑張ったことが部活での、組織運営やマネジメントに関することであるならば、2番目に頑張ったことも組織運営やマネジメントに関することであるはず。
といったように考えているのです。
回答のポイント
- 2番目に頑張ったことを具体的に答える
- 「なぜ、それを頑張ったのか」という理由を答える
- 1番目に頑張ったこととの共通点・接点を意識する
1番目に頑張ったこととの共通点・接点を意識する
もっとも重要なポイントは、「1番目に頑張ったこととの共通点・接点を意識する」ことです。
たとえば、1番目に「組織を、まとめることを頑張った」といったエピソードを話しているなら、2番目に頑張ったエピソードも、組織やチームワーク、指導、マネジメントに関することの方がいいでしょう。
やはり共通する部分があった方が、エピソードの信頼性がまします。
もちろんまったく別のエピソードを話したからといって、それが原因で不採用となるわけではありません。
そもそも「2番目に頑張ったこと」などという変化球な質問に、100点の回答をできる人は少数でしょう。
本番中に頭が真っ白になってしまった場合は、考える時間をもらって何かしら回答するようにしましょう。ウソでなければ、マイナス評価になることはありません。
回答例
2番目に頑張ったことは、イベントを運営のアルバイトです。
イベントでは10人が1つのグループとなり、ブースの運営を担当しました。いいサービスを運営するには、チーム全員が一丸となることが欠かせません。
私はグループのリーダーとして「いいイベントを作りたい、来てくれた人に良い思い出を作ってもらいたい」という気持ちを伝えるために、何度もミーティングを行い、同じ価値観を共有して、仕事に取り組めるように頑張りました。
学生時代に1番頑張ったこととして「部活でチームワークを重視した」という内容で述べている場合、「チームワーク」という視点が共通しているので有効です。
一番頑張ったことと接点があると、回答の信頼性が増します。